ネットショップを運営するにあたって、欠かせないのが商品写真です。
その商品写真がいまいちだと、購入してもらえないどころか、ショップ自体の評価が下がってしまう恐れも。
お客様に買いたい!と思ってもらうためにどのような商品写真が良いのかを説明していきたいと思います。
※閲覧いただくタイミング等によっては、情報が異なる場合がございます。ご了承ください。
商品写真がなぜ重要なのか
大きな理由として「商品を手にとって見ることができないこと」が挙げられます。
これはネットショップのデメリットとも言われている部分です。
このデメリットを埋める手段として商品写真がとても重要であるということです。
ベネフィットを伝える
ずばり、商品写真で伝えるべきは「ベネフィット」だと考えています。
商品を購入することで、お客様がどのように使ったらどんなメリットがあるのか。
これを瞬時に伝えられる手段として商品写真が非常に有効です。
お客様は商品ページを見て、「1.5秒で判断している」とも言われています。
いかにこのベネフィットをお客様に伝え、想像をしていただくか。
売れる商品写真の基盤となる考えです。
商品写真は自社で撮影しよう
メーカーさんから仕入れした場合写真などが提供されることがありますが、可能な限り「自社で撮影」するようにしましょう。
全てのメーカーさんではありませんが、画質が荒かったり、画像が少なかったり、他のショップと被る可能性もあるので避けるのがベターです。
商品写真でクリック率が変わる
モールでの検索結果や、Googleのリスト広告では一枚の商品写真が他のショップと並んで表示されるため、お客様にクリックしてもらうための重要なアピールポイントにもなります。
やりがちな失敗例と成功例
商品写真でやりがちな失敗例を挙げていきたいと思います。
自身のショップの写真は当てはまらないかチェックしながら見てみて下さい。
また、当てはまった方は成功例を参考に商品写真を改めて見直してみましょう。
かばん
<失敗例>
- 外側の写真のみ
- 色味がわかりづらい
- 商品の写真しかなく、サイズ感が伝わりづらい
<成功例>
- 実際に物を入れている写真
- かばんのスペックが伝わる写真
- 説明文が添えてある
- 洋服とのコーディネートがしてある
食品
<失敗例>
- 梱包している容器のまま
- 背景が青色やグレーなど食欲の低減する色
<成功例>
- 写真が明るい
- 背景が暖色である
- 商品の細部までが鮮明に写っている
- デザートであればキレイな器に盛り付けたり、ご飯のおともであればご飯に乗せた写真など食卓に並んでいるイメージがしやすい写真
洋服
<失敗例>
- 商品の特徴が伝わらない
- メンズ向けなのかレディース向けなのかがわからない
- しわがついたまま
<成功例>
- 写真が明るい
- 実際に着用している写真
- 他の洋服や小物などとコーディネートしてある(女性は特に自分の持っている洋服とどのように合わせるのか想像してから購入する方が多いと言われています)
- 着用モデルの身長や着用サイズが明記してある
美容グッズ
<失敗例>
- 商品のみの写真
- 効果や使い方などの明記がない
<成功例>
- 清潔感を感じられる
- 実際に商品を使っているイメージ画像
- 含有成分などの明記や写真がある
雑誌は商品写真の教科書
自店舗のターゲットとしている人が読みそうな雑誌を選んでみると良いでしょう。
商品写真だけではなく、そこに添えられているキャッチコピーや構図など「ターゲットがどのようなものを好んでいるのか知るための教科書」ともいえます。
商品写真の撮影
売れやすい商品写真とは
実際に商品写真を撮影する前に、どのような写真が「売れやすい商品写真」なのかをしっかり確認しておきましょう。
- 明るさ…明るい写真(暗い商品写真は売れない)
- ディテール…商品の特徴が伝わる
- イメージ…購入した後のイメージがしやすい
- 演出…イメージしやすいために演出を
- 臨場感…全体を写すのではなく、アップでリアリティを
良い商品写真だと作業効率もアップ
良い商品写真であると、トリミングなども行いやすく、撮影後の作業の効率アップにもつながります。
最適に撮影するために
- 小道具で演出する
- 背景は商品の世界観を壊さないように気をつける
- 光を集める
- 構成に気をつかう(中央に商品のある写真ばかりでは初心者だと思われがち)
最低限揃えておきたい機材5つ
- 三脚(手ブレを防ぐ・商品撮影時の時間短縮)
- 照明器具
- 背景紙
- レフ板(なければ、ダンボールに白い紙を貼ったものでもOK!反射しやすものは、黒いレフ板を使うことで写り込みを防げます)
- 小道具
商品写真におけるカメラの使い方
原則フラッシュは使わない
白い商品などは光で飛んでしまうため
明るさ調整
実際の商品に近い明るさにする
ズームは使い分ける
【ズーム】
メリット:商品の正しい形状が伝わる
デメリット:迫力・臨場感がない
【広角】
メリット:迫力・臨場感が出る
デメリット:商品の形状が崩れてしまう
※商品によって使い分けましょう。
グリッド線を表示する
真ん中に商品があるとトリミングしづらかったり、文字が入れづらいことがあります。
まとめ
今回は「売れるための商品画像」についてお話させて頂きました。
撮影するにあたって、特殊なレンズなどもあればより良いですが、今はスマホでも十分綺麗な写真を撮影することが可能な時代です。
予算内で工夫して環境を整えることが大切です。
どんなに良いカメラを使っても、お客様に伝われなければ意味がありません。
見てくださったお客様に伝えたいことが伝わる商品写真を目指しましょう。