楽天ショップのデザインを作成する際、主に楽天ゴールド(GOLD)を使わないやり方と、GOLDを使ってバリバリカスタマイズする、2種類の作成方法があります。
初めて楽天ショップを作る場合、どちらの方法で構築するか迷われる人も中にはいらっしゃるかと思います。
楽天GOLDを使う理由を考える
楽天GOLDは、楽天が提供してくれるサーバー領域のようなものですが、申請を行わないと使用することはできません。
GOLDを使うメリットは、表現できるデザインの幅が広がることです。
動きのあるコンテンツを作成できたり、スタイルシートを読み込めたり、TOPページをレスポンシブデザインにしたりと、色々とできます。
また、RMS内だと文字制限等もありますが、GOLDを上手に使えばそれをカバーしつつ、コンテンツ等をより充実させたショップを作成することも可能です。
初心者さんには扱いづらい楽天GOLD
上記のように、楽天GOLDを使うことでショップに色々と施すことが可能ですが、気になるところは構築後の運営についてです。
GOLDを使用するということは、それだけ楽天ショップを作りこんでいるということなので、運営していく中で、更新や編集をする際にWEBの知識が必要になります。
知識やスキルが無いと、自分自身で編集や更新ができないため、どうしても専門の業者に依頼するなど、ランニングコストがかかりやすくなってしまいます。
そのため、楽天GOLDでショップを作成する場合は、基本的に自社でショップの更新などができる担当者がいる場合、あるいは専門の業者に定期的に依頼を想定している場合が一般的です。
楽天GOLDなしで作成するには?
楽天GOLDのメリットとデメリットを簡単にお話しさせて頂いたところで、「楽天GOLDなしで作成」についてのお話しです。
標準で用意されているRMS内でデザイン作成をおこなっていきます。
この場合、GOLDを使用する時に比べて自由度が下がるので、使えるHTMLを把握し、文字数なども考慮しデザインをおこなう必要が出てきます。
テキストで処理したほうが良いところ、画像化したほうが良いところ、などショップの構成やデザインによっては事前に決めておくとよりスムーズです。
当方では、楽天GOLDなしの制作もおこなっており、お客様のご要望によっては「パックプラン」をご案内することも多々あります。
このプランでは、楽天GOLDを使用しない形でショップが作成できるため、編集なども複雑化されず比較的簡単に更新作業などをおこなうことができます。
ユーザーが求めているものとは?
ネットショップに訪れたお客様(ユーザー)が求めているのは、欲しい商品(購入後の未来)であってデザインではありません。
この部分はとても難しいので、賛否両論ありそうですが、デザインやショップが魅力的だとユーザーからの信頼度も上がり売り上げに繋がる可能性が高まるのも事実だと思います。
ただ、良かれと思って取り入れた動きのあるデザイン(例えば画像等がスライドする部分が沢山存在する)でショップを作成した場合、ユーザーからすると無意味なものになってしまうケースもありますし、最悪の場合、読み込み速度などの関係で離脱してしまい他店へ行ってしまう可能性もあります。
取り扱う商品やユーザー層など、優先する内容によっても異なりますが、ネットショップは画像を多く使用する場合が多いので、ネット環境によっては読み込み速度が気になる点から、動きのある構築をする際には、そのあたりも視野にいれてデザインする必要があるかと思います。
まとめ
楽天GOLDを使用することで、自由度が高まるためデザインしやすい一方、運用面などのメンテナンスが初心者の方にはやりづらいというデメリットがあることをお伝えしました。
GOLDなしの場合、簡素的なショップになると思われがちですが、基本的なショップデザインは作成できますし、作りによっては充実した内容でショップを見せることも可能です。
初めて楽天ショップを開店される場合は、まずはGOLDを使用せずに作成し、運用していく中で必要に応じてGOLDを使用する流れが良いのではないかと思います。