「ヤフーショッピングに出店する際の流れを知りたい」
「Yahoo!ショッピングは個人でも出店できる?」
「ヤフーショッピング出店のデメリットやメリットがあるなら押さえておきたい」
本記事では上記のような疑問やお悩みを初心者の方向けに解説しています。
また、本記事を最後までご覧いただくと、以下のような内容についての理解も深まります。
- ヤフーショッピング出店の審査基準について
- ヤフーショッピング出店 個人の場合の留意点
- 個人の場合、自宅住所を非公開で運営するには
- ヤフーショッピング出店費用(出店料)について
- ヤフーショッピングの手数料一覧
など。
まずは、ヤフーショッピングの出店方法について解説いたします。
ヤフーショッピング出店方法について
ヤフーショッピングに出店する時の主な流れは以下の通りです。
- STEP1ヤフーショッピング出店に必要な情報をそろえる
- STEP2出店申請をおこなう(審査を受ける)
- STEP3審査通過後に出店が可能になる
以降で、それぞれについて詳しく見ていきましょう。
1、ヤフーショッピング出店に必要な情報をそろえる
ヤフーショッピングに出店するには、まずお申し込みをおこなう必要がありますが、その時に必要となる情報は以下の通りです。
- Yahoo!JAPAN ID
- クレジットカード情報
- 会社情報(個人事業主の場合は屋号)
- 代表者情報
- 銀行口座情報
- 提出書類(法人、個人事業主で異なります。以降で解説)
- 出店予定商材情報
提出書類について
提出書類については、法人か個人事業主かで変わってきます。
法人の場合
- 登記簿謄本(履歴事項全部証明書) 発行から3ヵ月以内のもの
- 公共料金の領収書等、国税・地方税の領収証書または納税証明書、青色申告承認申請書(控)、社会保険料の領収書または納入告知書(納付書)いずれか1つ
- 管理者情報に入力いただいた方の運転免許証、運転経歴証明証、在留カード、マイナンバーカードのいずれか1つ
個人事業主の場合
- 業務地住所記載の開業届、青色申告決算書もしくは賃貸借契約書のいずれか1つ
- 代表者様の運転免許証、運転経歴証明証、在留カード、マイナンバーカードのいずれか1つ
販売する商品によっては注意が必要
ヤフーショッピングでは、取り扱いが禁止されている商材があります。
取り扱いができない商材については「Yahoo!ショッピングストア運用ガイドライン」から確認できますので、販売予定の商品が入っていないか確認しておきましょう。
また、取り扱う商材によっては免許および情報等が必要になりますので、一緒に確認しておきましょう。以下が該当する商材となります。
- 古物(中古品)
- アルコール酒類全般
- 医薬品
- コンタクトレンズ
- レンタル商材
- 役務、サービス商材
- ブランド品
2、出店申請をおこなう(審査を受ける)
フォームより申し込み情報を入力し、出店申請をおこないます。
審査結果が出るタイミングは、取り扱う商材によって異なりますが、およそ14日前後くらいです。
3、審査通過後に出店が可能になる
出店審査に通過すれば、ヤフーショッピングから連絡がきますので、この段階で正式にヤフーショッピングに出店できたことになります。
その後は、ショップを開店するための準備(配送方法の設定、商品登録、お店のデザインなど)をおこなっていきます。
ヤフーショッピングの開店準備については「Yahoo!ショッピングを開店しよう!」で解説していますので宜しければご参考にしてください。
ヤフーショッピング出店の審査基準について
ヤフーショッピング出店に関する審査基準については非公開のため、どうすれば審査に通る・落ちるといった正確な情報はわかりません。
しかし、もし出店審査に落ちてしまった場合でも再度申し込むことは可能ですので、その際には不備等がなかったか情報を見直し再度申請をおこないましょう。
とはいうものの、ヤフーショッピングは、従来に比べると審査が厳しくなってきているといわれています。
例えば、以下のようなケースがあると審査基準に引っかかってしまう恐れがありますので、念頭に置いておきましょう。
上記のようなケースは稀だと思いますので、ほとんどの方が問題ないかと思いますが、気になった人は新規のYahoo!JAPAN IDを取得するようにしましょう。
ヤフーショッピング出店 個人の場合の留意点
ヤフーショッピング出店は個人でも可能ですが、本ページの前半「ヤフーショッピング出店に必要な情報をそろえる」の中でもお伝えした通り、個人事業主として開業届を出していることが条件となります。
また、出店した際には個人の方でも「会社概要ページ」は必須となり、主に以下のような情報を記載します。
- 会社名(商号)
- 郵便番号
- 住所
- 代表者名
- お問い合わせ電話番号
- お問い合わせメールアドレス
など。
上記の内容からもわかるように、個人の方でも住所の情報を記載する形になります。
しかし、個人事業主の場合、事務所兼自宅で活動されている方も多いと思いますので、公開することに抵抗がある方や自宅の住所を知られたくない人も多いと思います。
自宅の住所を知られたくない、非公開で運営するには
主な内容として以下のような方法が挙げられます。
- 事務所用に賃貸物件等を契約する
- バーチャルオフィスを契約する
- 住所の非公開設定が可能なネットショップ作成サービスを利用する
ネットショップ作成サービスの中には、ある条件下であれば住所や電話番号を非公開で運営できるサービスも存在します。
例えば「カラーミーショップ」のフリープランではそれが実現可能となっています。
ヤフーショッピング出店にそこまでこだわっていない、という場合は、上記のような住所を非公開で運営できるネットショップ作成サービスなどの利用も検討してみましょう。
ヤフーショッピング出店についてのメリット、デメリットについては後半でお話していますので、宜しければチェックしてみてください。
ヤフーショッピング出店費用(出店料)について
現在ヤフーショッピングでは、「初期費用、月額システム利用料、売上ロイヤリティ」がすべて無料となります。
そのため、参入障壁が低くローリスクでネットショップを始めることできるので、法人はもちろん個人事業主も手軽に始めることができます。
ただし、すべてが無料というわけではなく、その他のオプション手数料はかかりますので注意が必要です。各手数料については以下の通りです。
※最新の情報は出典元をご確認ください。
ヤフーショッピングの手数料一覧
初期費用 | 無料 |
月額システム利用料 | 無料 |
売上ロイヤリティ | 無料 |
ストアポイント原資負担 | 1%~15%(現在は1%が必須になります) |
キャンペーン原資負担 | 1.5%は必須になります |
アフィリエイトパートナー報酬原資 | 1%~50%(1%は必須) |
アフィリエイト手数料 | アフィリエイトパートナー報酬原資の30% |
ヤフーショッピングの決済サービス手数料
ユーザー(お客さん)が決済サービスを使用した場合は、決済サービス手数料がかかります。
PayPay残高払い | 決済金額の3.0%(税別) |
クレジットカード決済 | 決済金額の3.24%(非課税) PayPayカード(株)発行カード(PayPayカード等)は決済金額の3.0% |
PayPayあと払い | 決済金額の3.0%(税別) |
ゆっくり払い | 決済金額の3.24%(税別) |
モバイル支払い(キャリア決済) | 決済金額の4.48%(税別) |
コンビニ決済 | 150円/件~300円/件(税別) |
銀行振込決済(ペイジー) | 150円/件(税別) |
出典:決済サービス|ネットショップ開業ならヤフーショッピング
ヤフーショッピング出店のデメリットとメリット
ヤフーショッピング出店を検討されている方の中には、事前にデメリットやメリットがあるなら知っておきたい人も多いと思います。
そこで今回は考えられるデメリット、メリットを以下に挙げてみました。
デメリット
まずはデメリットからお伝えしますね。
主なデメリットは以下の通りです。
- 管理画面(システム)が使いにくい
- 競合他社が多い
- 場合によって広告費をかける必要がある
管理画面(システム)が使いにくい
ヤフーショッピングでは、主にストアクリエイターProという管理画面に入り、様々な設定をおこなっていきます。
その際、ネットショップに慣れていない初心者の方の場合ですと、管理画面が使いづらかったり、マニュアル等がわかりづらいなどの声が出店者さんから見受けられます。
しかし、こういった管理画面(システム)を利用する場合、多少相違はあるものの他サービスでも同様のことがいえると思います。
理想はすべての出店者さんがスムーズに使えるシステムが望ましいかと思いますが、人によってそれぞれパソコンスキルやWEB知識が異なるため難しい問題です。
また、本来こういった管理画面(システム)を利用するにあたり、月額費用がかかることが一般的ですが、ヤフーショッピングは月額システム利用料を無料にて提供していますので、そのあたりも多少考慮する必要があるのかもしれません。
競合他社が多い
ヤフーショッピングは無料で出店できるため、モール内でたくさんのショップが存在しています。
2021年8月末時点でヤフーショッピングへ出店した店舗数は、117万店舗以上となっています。
ちなみに、楽天市場へ出店されている店舗数は、2021年12月時点で約5万6千店舗となっていますので、この数字を比較するだけでも、ヤフーショッピング内ではかなり多くのショップ(競合他社)が存在していることがわかります。
これだけショップが多いと、せっかく出店したにも関わらず埋もれてしまう可能性があります。
そのため、お店を作り込んだり、商品画像をわかりやすく魅力的に作成したり、集客するための広告を利用するなど、何らかの施策をおこなっているショップもたくさん存在します。
これからヤフーショッピング出店を検討されている方は、上記の内容を念頭において、出店後にどんな対策をすべきか、または出店前にしておくべき施策等はないか、準備しておくとよいでしょう。
場合によって広告費をかける必要がある
上記でお話した通り、競合他社が多いため自社の商品をユーザーに見てもらうためには、さまざまな施策をおこなう必要がありますが、集客方法のひとつとして挙げられるのが有料広告の利用です。
ヤフーショッピングの有料広告にはいくつか種類がありますが、初心者におすすめなのが「アイテムマッチ」というクリック課金型の広告です。
アイテムマッチは、1商品1クリック25円から入札できるので、低予算でも広告を利用することができます。また、月の予算を設定することができるので、使いすぎることもありません。
一方で、有料広告を利用せずに集客をおこなわれているショップ様もおられます。
例えば、SNSを運用していたり、ブログなどからヤフーショッピングへ誘導しているケースです。
すでに一定のファンがいる場合は、ヤフーショッピングをOPENしたタイミングで告知などをすることで集客することができると思います。
ここまではデメリットについてお話させていただきましたが、続いてメリットについて解説したいと思います。
メリット
続いてメリットについてお伝えしていきます。
主なメリットは以下の通りです。
- 初期費用、月額システム利用料、売上ロイヤリティがすべて無料
- Yahoo!JAPAN関連ページからの集客流入が見込める
- 外部リンクが設定可能
- メルマガ配信が無料
初期費用、月額システム利用料、売上ロイヤリティがすべて無料
前述のセクション「ヤフーショッピング出店費用(出店料)について」の中でもお伝えした通り、ヤフーショッピングは「初期費用、月額システム利用料、売上ロイヤリティ」すべてが無料です。
そのため、出店のハードルが低いことから、これからネットショップを始められる初心者の方からすると大きな利点といえるでしょう。
Yahoo!JAPAN関連ページからの集客流入が見込める
Yahoo!JAPANは、総合ポータルサイトYahoo!JAPANトップページや検索をはじめ、ニュース・ヤフー知恵袋・天気予報サイトなど、幅広いジャンルのコンテンツを持っており、そういったあらゆる場所からお客様を誘導、集客流入が見込めるのはヤフーショッピングならではの強みだと思います。
外部リンクが設定可能
ヤフーショッピングでは、外部リンクを貼ることが可能です。
例えば、ヤフーショッピングから自社で運営するサイトやSNSなどのページに誘導することができます。
弊社でヤフーショッピングのトップページ制作をお手伝いさせて頂いた際にも、クライアントの要望に応じてSNSへ飛ばすためのリンク設定をさせて頂いたことがあります。
ちなみに、楽天市場や他の大手ショッピングモールでは、基本的に外部リンクは禁止されており設定することはできません(申請することで例外として設定できるサービスもあり)ので、現在のところヤフーショッピングのみ可能となっています。
※ただし、外部リンクをクリックした際、一度警告画面を挟んでしまうため、ユーザーによっては不安を感じてしまう恐れがあります。そのため外部リンクの使用頻度は極力少ないほうがよいでしょう。
メルマガ配信が無料
売上アップを図る対策のひとつに「メルマガ配信」があげられますが、ヤフーショッピングでは有り難いことにメルマガ配信を無料でおこなうことができます。
メルマガ配信をおこなう際のポイントはいくつかありますが、重要なことは「開封してもらうこと」です。そこで気にかけて頂きたいのが配信のタイミングです。
前提としてメールを開封してもらいやすい曜日や時間帯を選んでメルマガ配信をおこないましょう。
開封率が高いタイミングの指標としては、注文が入りやすい曜日や時間帯です。
そのため、顧客から注文が入りやすい、または問い合わせなどが来るタイミングを日々チェックしておき把握しておくこともメルマガ配信をする際に効果的といえます。
まとめ
今回はヤフーショッピングの出店を検討している方向けに、以下についてお話させていただきました。
- ヤフーショッピング出店方法について
- ヤフーショッピング出店の審査基準について
- ヤフーショッピング出店 個人の場合の留意点
- ヤフーショッピング出店費用(出店料)について
- ヤフーショッピング出店のデメリットとメリット
特にデメリットとメリットについては、一度は目を通しておいて頂きたい部分にはなりますが、やはり大手ショッピングモールに無料でネットショップ開業できる点は、デメリットを考えても大きな利点になるかと思います。